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脚本・演出:野田秀樹 シアターコクーン 2006年1月20日(金)19:00開演 S席 9,000円 後ろの方のセンターにて 久々NODA・MAP。感想を書いていない(爆)『オイル』以来。またしても松たか子主演。原作あるとわかりやすくてよいな。 シンプルにシリアスに進む二時間でした。笑いはもちろんあるけれど。 原作読まずに見てどう感じるかも味わいたいが、今回は読んでいたので「なるほどなるほど」と思え、それはそれで楽しかった。ただやっぱり「ここであれがくる!」と思っちゃう(期待しちゃう)ので、舞台上のやりとりを受け損ねたり、ちょっとがっかりしたり、はあったような。 装置、小道具は素直に楽しめました。面白かった。あの巨大なぷちぷちシート! 柱を使った引き戸。たくさんのいろんな椅子。センターステージを二枚のカーテンが横切る。あちらでもこちらでも楽しめたのでは。 登場人物は原作の複数のキャラをまとめたり、要素を割り振ったりで、うまくまとめたなーという感じ。 才谷はラズミーヒンでソーニャで坂本竜馬なんだね……わーたいへん(笑)。 私は原作のソーニャの「あなたの汚した大地に接吻しなさい」というところは感動したのですが、舞台だと、「白ムチがなんか言ってる」って感じでした(爆)。いや〜、だってオッサンなんだもーん。 溜水の「愛してくれないんだ」ってところも、原作だとガラっと変わる感じがよかったのですが、ちょっとバタバタしてたので……(期待しすぎ)。宇梶さん何言ってるか聞き取りづらいしね。あのメイクは……席、後ろの方でよかったかも(差別ですか、すみません)。 結局あの人、なにがやりたかったのって感じだし……あ、暇つぶしか(笑)。 野田秀樹って『半神』といい『桜の森の〜』といい、ああいう姉妹が好きなんですか……。 智は原作の妹(名前忘れた)+ソーニャの要素もあったのでしょうが。なんたって名前が「智」だし(ソーニャ=ソフィア)。でも賢さでなく、白痴っぽさ(ユロヴ……なんかそんな音の単語が解説に書いてあったが……忘れてます)が強調されてたので、やはりややキャラ的には分裂気味(分裂症じゃなくて)に見えました。 小判がザラザラ降ってきて雪になるのがキレイでした。「金が流れるならそれでいい」というのが前半とは違う意味を持って、うまいな〜。 ラストの手紙のあたりは切なく痛く、つかまれている感じ。松たか子、毎日あんなじゃ疲れるだろうなぁ……。役者は過酷だ。 テレビだけだとよくわかりませんが、宇梶さんのデカさと段田さんの意外な小ささ(笑)が驚きでした。古田さん、右近さんの「ムチ〜なのによく動く」っぷりとか。 中村まことのダメ父もよかったです。台詞がよく聞こえると安心。 もう2回くらい、ぼーっと何も考えずに見たいかも。 秋山菜津子きてました。細くて、かわいかった。 追記。 ◆なぜ幕末なのか よくわかりません……。 ちょうど書かれたのが幕末の頃だから? そして「大義のための殺人」がまかり通る時代だから? ただ、舞台では学生仲間は腰がひけているが、実際は大義のために殺しまくりの時代だったのだから、「踏み越えてしまった」という英の行動が際立って見えるかというと「?」になるか。だからあえて女にしたのかな? 男が幕末に、理想に燃えて「悪を排除する」のは当たり前すぎるから。 ええじゃないかを扇動したり(溜水)、鎮圧したり(司之助)という幕末導入ゆえのお荷物を背負わされたせいで、二人の存在感はあいまいになったような。 特にポリフィーリィ(司之助)は、自首は勧めても取引を持ち出したりはしないと思うんだけど……まぁそこはもう「違うもの」として見なくてはいけないんだろうけれど。 ◆ラスコーリニコフvs才谷 ラスコーリニコフへのアンチテーゼとしての「お金大好き」才谷は面白い。 ラスコーリニコフって、案外お金を粗末に扱う印象なので。お金、捨てたりしてたよね。すぐ人にあげちゃったり。盗品も隠したままだし(これは足がつくのを恐れたとか、予想外のショックにそれどころじゃなかったりしたせいかもしれないけど)。 貧乏だからだけでなく、「悪は排除してかまわない」と思っての殺人だからか、お金が手に入ってもなんだかお金には冷淡な印象。お金にもいろんなことができるのに(まぁマルメラードフの葬式出したり、人のためには使っているが)。 人命までもお金で買おうとする才谷(ラズミーヒンでもソーニャでもない)は、そういう点で面白いな、と。 ただ、私は「幕末」「竜馬」についての知識やイメージがないので(「江口洋介〜?」みたいな)、見てるときはけっこう「ふ〜ん。で?」って感じでしたが。 いやー、古田さん、かっこいいんですけど、どうも今回オッサンすぎて……(爆)。二度も言うか。 まぁお金で解決できることは解決しちゃおうよ、というのは、とても平和的ですね(笑)。日本的というか(爆)。 野田秀樹、『謎とき「罪と罰」』も読んでるね……?(名前のつけかたが) |
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『贋作・罪と罰』を観た
野田地図『贋作・罪と罰』を観てきました。 原作の戯曲化と言い切っていいのか?そう言ってしまうと、原作のほうが断然おもしろいですね。(『白夜行』はテレビのほうがいいけどさあ、比較するのはひどすぎますね) ...続きを見る |
bonide 2006/01/22 12:41 |
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